「老いた聖女」★6
請負場所:セビリア
必要スキル:探索3 美術5 イタリア語
発見物:マグダラのマリア
作者:ドナテッロ(ドナテルロ)
なんかこのクエ出にくい?ですね。
商会メンに出たというので紹介してもらいました。

こればっかりは見ていただきましょう。
変わった、どころの騒ぎじゃないと思います。

はだしのゲンを思い出しちゃった人は挙手 ノ
マグダラのマリアはかつて娼婦でキリストに出会って改悛し、その後は祈りに人生を捧げたとされる人物です。一説にはイエスの妻であったとも言われます。真実はわかりませんが聖母以外ではイエスに最も近かった女性であることは間違いないようです。だとしたら夫と救世主であるイエスを同時に失った彼女の悲しみはいかばかりか。ドナテッロは何を思ってこの像を作ったのでしょう。少々悪趣味な域にまで克明に表現されたこの嘆きの像は、見るものを生理的な感情の渦にたたきこみます。だってどきっとするでしょう、こんなの見たら。

普通ならね。
マグダラのマリアは娼婦であったという言い伝えからも、美術作品では大抵、肉感的官能的な女性として多く描かれています。いやむしろエロくてきれいでハアハアな女性を描くには、このマグダラのマリアかヴィーナスを描くしかなかったくらいです。マリア、とついた作品でエロ風味があったらマグダラのマリア、なかったら聖母マリアと思って間違いないです。
普通はこう。
ドナテッロは本当に何を思ってこの像を作ったのか…
この作品に限らず、ドナテッロの彫刻はどれもこれも、なんというか音を立てるような感情のうねりを表現することに全ての技術がつぎ込まれているような生々しさが特徴です。巨匠である事は間違いないですが、好みのわかれる芸術家だと思います。

ものすごいはしょり方
7つの悪霊、とはまあキリスト教の7つの大罪のことでありましょう。
光栄は娼婦説だなこれは。
マグダラのマリアは聖書での記述と各地の伝承があいまって、色々なエピソードを持っている人物です。
美術作品でも、たくさん描かれています。やはり一番多いのは、埋葬されたイエスの遺体に香油を塗って清めようと墓場を訪れたマリアの前にイエスが復活し「私に触れるな」と告げる復活のメイン場面。このエピソードにより大抵の美術作品でマグダラのマリアは香油の壺を持って描かれます。
またイエスの昇天後は「長い髪を衣服に」=なにも持たず身一つで放浪と祈りの生涯を送ったとありますが、その前に帆も櫂もない小舟で他のイエスの使徒達とともにマルセイユに渡り(帆の破れたバルシャでヤッファからマルセイユまで!)イエスの教えを広めたあと砂漠にこもったと言われています。このときに黒人女性の召使(マグダラのマリアの娘説もあり)が同行し、彼女がジプシーの祖になったとか。今でも南フランスのサント・マリー・ド・ラ・メール(意味は聖なる海のマリア達)はジプシーの聖地とされ、このマグダラのマリア伝説を彷彿とさせるようなお祭りもあるそうです。
と、まあこんだけエピソードてんこもり、この時代にも沢山描かれたマグダラのマリアなのに、クエで見られるマグダレーナはこれだけ…(多分)でも確かにマグダラのマリア作品群の中で群を抜いて印象的なのはこれだろうなあ…
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